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なぜ、今ライフプランなのか?

あなたは「ライフプラン」という言葉をいつ知りましたか?

つい最近、という方が多いのではないでしょうか?「ファイナンシャルプランナー」という職業と同じで早くても10年前くらいで、「もう物心ついたときにはなんとなく耳にしていた」なんて人はいないと思います。

つまり、ライフプランという言葉や考え方は新しい言葉、考え方だということです。

では、なぜ今ライフプランという言葉が一般的になってきたのでしょうか?

当然、重要な言葉だからですが、なぜ必要になったのか?と考えたことがあるでしょうか?きっと、私たちの両親などはライフプランなんて考えていなかったと思います。それがなぜ今、必要になっているのでしょうか?

私なりに考えた結果、大きな原因は2つあると考えています。

ひとつは、結婚や出産時期が遅くなっていることです。

私事ですが、私の父は23歳の時に結婚して、25歳のときに私が誕生しています。私が社会に出るまで23年間かかっていますが、私が社会に出たときには父はまだ48歳。まだまだ現役です。子どもの教育資金の必要性がなくなってから退職の12年間までに老後資金の準備が行なえます(私の実家は自営なので定年はないのですが)。

それに比べると今はどうでしょうか?現在の男性の初婚平均29.6歳です。結婚して一年後に子どもができたとしても大学卒業の時には53歳になっています。定年が60歳であれば老後資金の準備には7年しか使えないことになります。

住宅ローンに関しても同じことがいえるでしょう。

ライフプランの変化

つまり、「使う」、「貯める」から、「使いながら貯める」ことを考えなくてはいけない時代になっているのです。「上手に使って、上手に貯める」ためにはライフプランが重要となってくるのです。

もう一つは少子高齢化です。

2007年の人口は15~64歳が約8,300万人、65歳以上が約2,700万人となっていますが、2030年には15~64歳が約7,000万人、65歳以上が約3,500万人となります。つまり、働く人は減って、お年寄り(年金をもらう人)の数が増えていく予定です。

ここで想像して欲しいのですが、上のような状態で今のお年寄りが受けている国からのサービスを私たちが受けることができるでしょうか?サービスを受ける人が増えて、負担する人が減れば、サービスを少なくするか、負担を大きくするしかありません。
このことから、老後の準備をこれまで以上で自分で行なう、つまり「自助努力」が必要な時代になっているのです。

この二つをまとめると、「貯める期間が短くなって、準備する金額は多くなっている」といえます。このような時代なので、「いつ、どれくらい」必要なのか、「どのように」準備すればいいのかをしっかりと予測して準備する必要があります。

ライフプランはこの「予測と準備」を目に見える形ではっきりと示して対策を打つための重要なツールなのです。

ファイナンシャルプランナーはこのライフプランを使ってお客さまの現状と将来の家計の診断を行い、改善策をするためのお手伝いをします。

ライフプランを使って家計を改善!

保険の見直しや住宅ローンの借換え、繰上げ返済などでも支出を大きく減らすことは可能です。

わざわざライフプランをつくらなくてもいいじゃないか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、支出がどれだけ減れば安心して暮らせるのかはわからないのです。

下のグラフは毎年の収入・支出のグラフと貯蓄残高のグラフです。
改善前のライフプラン
図上:毎年の収入(赤線)と支出(棒グラフ)のグラフ
図下:毎年の貯蓄額の推移グラフ

50代中盤と60代後半から貯蓄がマイナスになっていることがわかります。

保険や住宅ローンの見直しだけですと、その時の家計は改善できますが、本当に将来に渡ってあんしんかどうかはわからないのです。

保険の見直し、住宅ローンの繰上げ返済、奥様の収入の改善、資産運用の開始などは、将来の収支もわからないと効果があるものか?やる必要があるのか?がわからないのです。

キャッシュフロー表改善版

ライフプランを見ていただくことでどれだけ改善されたか、その改善で豊かな暮らしを実現できるかが一目でわかっていただけます。

もし、ライフプランなしでそれぞれの対策を進めていると「どれだけ削減すればいいのか?」「どれだけがんばればいいのか」がまったくわからなくなってしまいます。

その結果として、無理な節約や必要以上にリスクの高い運用を行なってしまうかもしれません。最後には食費まで我慢してしまうなんてこともあるのです。

今の生活も老後の生活も安心して豊かに暮らしていくために、ライフプランを大きな役目を果たすのです。

まさにライフプランは「家計の羅針盤」なのです。

あなたもライフプランを作って、今の家計や支出で大丈夫か?将来に備えてどんなことをすればいいか?を考えてみませんか?

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