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NISAがあるから投資でなく、投資の必要があるから投資しよう!

ファイナンシャルプランナーの中野です。

10月からNISAの口座開設が始まり、新聞などでも「NISA口座300万口座突破」などと記事がでています。

300万口座というとすごいなぁという感じに思いますが、すでに証券口座は3,000万口座以上ありますので、既存の口座を持っている人がNISA口座を開設している可能性が大なので、今から運用をスタートする人が開いた口座がどれだけあるかは疑問です。

投資をギャンブルにしない

ある新聞記事では、投資にまったく関心がなかった50代の主婦がNISAと東京オリンピック開催決定をきっかけに投資を考え始めたという記事がありました。

投資や資産運用に関心を持つことはとても良いことだと思うのですが、記事の中では「東京オリンピックの7年後にはどの企業の株が上がっているか考えている」という風に紹介されていました。

日本には2,000以上の会社が上場していて、自由に株を売ったり買ったりすることができるワケですが、2000もの銘柄から「7年後に株価が上がる銘柄を探す」ことはできるでしょうか?

実際にはなかなか難しいことではないかと思います。結果がどうであれ、このことは、投資を当てもの、つまりはギャンブルにしてしまっていることになります。

大事な資産をギャンブルにあなたは使うのでしょうか?

正しい投資の考え方を知ろう!

始めの方に「投資や資産運用に関心を持つことはとても良いことだ」と書いたように、投資を行う事はとても良いことだと思っています。

当てもの、ギャンブルではなく、正しい投資の知識を持ってから始めることが大事です。

しかし、投資というと「危ない」「財産がなくなる」「素人が手をだしたらいけない」「売ったり買ったり忙しい」といったようなことが言われるのでしょうか?

メディアが伝える投資は投資じゃない!?

危ない、財産がなくなる、というのは実は先物取引などで自分の投資額の何倍もの取引きを借金のような形で行っていて、マイナスが出た時に自分の財産を清算して返すようなことをしている人もたくさんいました。その昔はインターネットもなく、電話などでの取引きだったので、一部のお金持ちやギャンブラーだけがそのような取引きをしていたので、年配の方にはそのイメージが大きいのかもしれません。

そして、「買ったり売ったり忙しい」というようなイメージはメディアが伝える投資のイメージに問題があるかもしれません。

マネー雑誌などでは、「主婦でも1億円」とか「爆騰銘柄50選」などというような見出しで読者の目を惹こうとしています。

しかし、このような取引きは「投資」ではなく「投機」と言われるもので、本当はまったく違うものなのに同じように扱われているため、難しいテクニックや忙しいイメージがあります。

投資と投機の違いは

投資:お金を資産に投じる

投機:お金を機会(チャンス)に投じる

と大きく意味が違うのです。

投資が、資産、つまりそのものの価値や成長にお金を託すのに対して、投機はその時々のチャンス、一瞬のタイミングにお金を託す取引きなのです。

言い換えると投資は長い期間をかけて育てるのに対して、投機はその時その時に儲けようとする取引きなのです。

正しい投資に特別な知識はいらない

一般的に投資というと、会社の財務諸表の読み方を学んだり、テクニカルチャートの読み方、売買の仕方などを知る必要があると思われがちですが、正しい投資には特別な知識は必要ありません。

投資を始めるために知っておいて欲しいことは、

長い期間をかけて成長を信じる

ことだけです。

あたかも子供が成長する過程のように、時には失敗があったり困ったことがあったとしても、10年、20年と長い年月をかけて見守ることであなたのお金も成長するといった気持ちが大事になります。

その成長をなるべく大きな変化がないように育てるために、リスクを抑える方法をプロに相談しながら正しい投資、長期分散投資を行い、豊かな暮らしを実現してもらえたらと思います。

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