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今からできる!老後の支出を減らす3つのポイント

公的年金があまりアテにならない現在、豊かな老後を実現するためには自助努力が必要です。

老後の準備と言えば、資産運用で老後に使えるお金を増やす、老後も収入を得られるようなノウハウや知識を身に付ける、といったことが中心になります。

つまりは、収入を増やす、お金にも働いてもらうと言う事ですが、もう一つ「老後の支出を減らす」ということも考えることが大事です。

老後の支出が減れば準備するお金も少なくて済むワケですから、現役時代からできる老後の支出の削減を考えましょう。

支出を減らすと言っても、老後の生活をケチるワケではありません。

現役時代に老後の支出を負担しておいて、歳を取ってからの支出を減らすのが中心です。

会社の退職金・年金の受取り方を工夫する

これは会社の退職時のピンポイントでしかできない方法ですが、かなり有力な方法です。

と、いうのも会社からの退職金や年金にも税金がかかるのですが、退職金として一時金で受け取った場合と年金で受け取った場合では税金のかかり方が大きく違うことがあります。

と、いうのも退職金には退職所得控除と言って税金がかからない部分が大きくなっています。

たとえば、30年勤務されていた方であれば、1500万円までの退職金については無税となります。

会社の退職金、年金制度が一時金と確定拠出年金の2つで構成されている場合、一時金は退職時に受取る必要がありますが、確定拠出年金は一時金、年金、一時金+年金と受取る方法を選択することができます。

先ほどの30年勤務の方で、一時金700万円、確定拠出年金700万円と合計1400万円であればすべてを一時金で受取れば無税になりますが、確定拠出年金を年金形式で受取ると税金がかかり、老後の支出増となっていまう可能性もあります。

ちょっとした差ですが、受取り方法をしっかりと考えることで実際の手取り額が違ってくるので注意しましょう。

生命保険を60歳払い済み保険で契約する

生命保険の中でも特に、歳をとってからも必要になるのは医療保険かと思います。70歳以降は所得がすくなければ1割負担となりますが、年金生活の中では一時的とはいえ、入院や手術の時の負担は大きくなるかと思います。

最近の医療保険はほとんどの場合、終身型といって一度加入すると契約を続けている限りお亡くなりになるまで保障が継続します(終身医療保険)。

その終身医療保険でも、保険料の払い方はさまざまです。

代表的な払い方としては終身払いと言って、保険に加入している限り保険料を支払うタイプです。65歳になっても70歳、80歳になっても保障が必要な間は保険料を払い続けるタイプです。

これに対して、短期払いという方法があり、例えば60歳、65歳までに保険料は払い終えて、保障は継続するというタイプです。

短期払いにすれば、老後の支出を減らすことができます。ただ、注意してほしいのは、老後の保険料を「先払い」するようなイメージですので、終身払いに比べると同じ保障であれば高くなります。

目先の保険料だけでみると終身払いの方がラクに見えますので、終身払いにされている方も多いかと思います。

どのタイミングでの支払いの負担を軽くするか、を考えて選んでいただければと思います。

住宅ローンを現役時代で終わらせる

ご相談に来られる方で住宅ローンを組まれる方の多くが35年ローンを組まれます。

35歳なら最後の支払いは70歳、40歳の方なら75歳になります。

年金生活になってもローンを払い続ける必要があることになりますが、実際には大きな負担になっているようです。

できれば繰り上げ返済を使って現役世代のうちにローンを完済することが、老後の支出を大きく減らすことになります。

だからといって闇雲に繰り上げ返済をしていいというワケでもありません。

例えば、「子どもの進学が近い」とか「車の買換えがある」といった場合です。

住宅ローンの繰上返済にお金を使ったばっかりに進学費用を教育ローン、車の買換えをマイカーローンにしてしまうと意味がありません。

大抵のローンは住宅ローンより金利が高く、結局支払いが増えていることにもなりかねません。

逆に、お金に余裕があるのに「退職金で返済するから繰り上げ返済は今しない」という方は逆にソンをしてしまいます。

繰り上げ返済は早い方が利息の支払いを少なくすることができるからです。

余裕があれば繰り上げ返済をした方がメリットがあります。

ライフプランをしっかり考えよう!

老後の支出を減らすためには、退職金の受取りや保険の掛け方、ローンの返済など様々なことを考える必要があります。

ただし、必要なときに必要なお金が準備できていないと、結局は老後にしわ寄せがくることにもなりかねません。

お金の使い方はライフプランをしっかり考えて、「今も豊か、老後も豊か」な暮らしを実現してくださいね!

 

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