ファイナンシャルプランナーの中野です。
老後の事を考えると、「ちょっとでもお金を準備したい」という気持ちはとっても大事かと思います。
お金を準備するためには、
収入を増やす(働き方、キャリアを考える)
支出を減らす(生活スタイルの見直し)
お金にも働いてもらう(資産運用)
ことが大事です。
でも、深く考えず「少しでも多くしたい」と思うと資産運用からスタートして、「投資で利益が出てもおカネが増えない」という悩みに行きついてしまいます。
生活スタイルの見直しをせずに資産運用をするのは、詮をしていないお風呂に水を入れるようなものでいくらたくさん水を入れても貯まることはありません。
収入、支出、運用のバランスを考えましょう!
値下がりは怖くない!?
資産運用をしている方が相談に来られると「運用資産が下がってどうしようかと悩んでいる」という方がお越しになります。
確かに、もう70歳を過ぎて、収入もほとんどなく、資産の大部分が運用資産だった場合、事態は深刻です。
でも、まだ働いていて、本当にお金が必要な時期がまだまだ先だったら、値下がったことは「ラッキー♪」と思いましょう。
低い時に購入できるチャンス!
今、資産価値が下がっているという事は、逆に言えば「安く買える」と言う事です。
「安いときに買って高いときに売る」のが運用の基本ですから、値下がった時に買っておきましょう。
ただ、個別銘柄の場合はその銘柄の信用度や経営状態が非常に悪化している場合はとっても気を付ける必要があります。最悪の場合は、その運用先自体がなくなってしまえば、株も債券も紙屑同様になってしまうからです。
個別銘柄は、選定の楽しさや値上がり値下がりのわかりやすさはありますが、一旦問題があると大きなリスクを被ることがあるので目利きが必要です。
いつが低いかわからないなら!
では、いつが高いか低いかは判断ができるでしょうか?
予想や想像はできますが、結果として高い低いは運用が終了する時にしかわかりません。購入して売却したその結果が高い、引くにになるからです。
高い低いがわからないなら、定期的に購入するのがお勧めです。高いときに購入してしまうかもしれませんが、低くなった時にも確実に購入することができます。
素人の味方!長期分散積立投資!
デフレの時代や短期的な相場の上げ下げ、地域による経済状況などさまざまな原因で一時的に下落したとしても、「経済は長期的、全世界的にみれば右肩上がりである」という大前提があれば、短期的な上げ下げに一喜一憂せずにコツコツと定期的にさまざまな資産を購入することです。
日本株式、日本債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券、不動産などなどさまざまな市場に投資をすることで、「どれかが下がっていても、どれかが上がっている」という状況にすることもできます。
「そんな事ができるようなまとまったお金がないよ!」と思われるかたも居ると思います。
しかし、今は1万円からでもさまざまな市場に投資することができます。
世界の成長と共にあなたの資産も増やすことを考えましょう!