資産運用をしていると、かならずリスクが付きまといます。
リスクは、マイナスという意味ではなく、「ブレ」のことです。
数字的に言うと、想定リターンが5%でリスクが15%だった場合、
一年間の運用結果が約68%の確率で5%±15%(つまりー10%~20%の間)になると言う事です。
なので、「リスク = マイナス、キケン」ということではなく、プラスのブレもリスクの中には入っています。
ちょっと、難しいのですが、要するに想定リターン5%という商品があった場合、毎年5%づつ増えていくのではなくて、1年目は+8%、2年目はー12%、3年目はー3%・・・といったように「バラツキがあるけれど、平均したら年率5%になるよ」という事です。
リスクの数値は想定リターンに対してどれだけ一年間のブレがあるかを示すもので、数字が大きいとブレが大きいと覚えておいてください。
格付けから見えるリスク
リスクが高い低いを決めるひとつの指標として格付けというのがあります。
格付け会社によって若干の付け方が違いますが、基本的にはABCを9段階に分けて評価します。
AAA⇒AA⇒A⇒BBB⇒BB⇒B⇒CCC⇒CC⇒C
とAAAから順にリスクが高くなるようになっています。
特にBBB以上は「投資適格」、BB以下は「投機的格付」とされています。
ちなみ、JCRが2013年に発表している5年の累積デフォルト率はBBBが3.52%に対して、BBは15.11%と格段に差が開いています。
15.11%というと約7件に1件はデフォルトしていると考えると、かなりのリスクですよね。
ちなみに「デフォルト」とは、債務不履行という意味で、簡単に言うと、元々約束していた事(例えば金利の支払いとか元本の返済)が出来なくなった、ということです。
リターンをそのままにリスクを少しでも減らすには
リスクが高いということは、リターンも高いということなので、ハイリターンを得たい人には魅力的なわけですが、「7つに1つババが出るババ抜き」にお金を出すのはちょっと勇気がいることだと思います。
そこで、ハイリターンを期待しながらリスクを回避する方法はやはり、分散投資ではないでしょうか?
一つ(一社)だけに投資すると、「ババ抜き」になってしまいますが、100に投資すれば、確率的には85が残るわけす。
当然、15の分だけ損がでるわけですが、残った85で損失を上回ればOKですし、かならず「ババ」が15あるわけではありません(逆に15以上になるかもですが・・・)。
100%安全な運用商品なら1点集中でもいいかもしれませんが、リスクが高い商品ほど分散する必要があります。
もし、運用商品を持っているなら、一度リスクと分散度合をチェックしてみてくださいね。