最近のご相談のスタートのトップ3は、
No.1 資産運用
No.2 老後資金準備
No.3 住宅購入計画
ですが、住宅を買おうと思っている人も、資産運用をしたいと思ってご相談に来られる人も、
実は「老後が不安だから」ということで「今購入しても老後に負担のないローン金額」とか
「老後の生活を豊かにするためにお金を殖やしたい」ということで相談に来られます。
つまり、実質の相談は「老後資金準備」が圧倒的ナンバーワンと言えるかもしれません。
ニュースなどでも年金問題などが毎日のように報道されていますから、心配にならない方が
普通ではないのかもしれません。
今のお年寄り世代でも家計は赤字
しかし、不安がっていても仕方がないですし、将来の事は確定できませんので、
今、老後を過ごしている方々を参考にしてちょっと考えてみたいと思います。
ご相談に来られている人のイメージとしては、
「今の老人はきちんと年金がもらえていいな」
という感じなのですが、実は、すでに年金を受け取っている人でも
毎月の収支が赤字になっているようです。
家計調査報告(総務省/平成23年度)によれば、60歳以上の 夫婦世帯の
平均収入が約22万9,000円なのに対し、平均支出は約26万4,000円。
つまり、毎月5万5,000円の赤字になってしまっています。
つまり、この赤字は貯蓄を取り崩して補わなけれ ばならないということです。
空白の5年間に注意!
そして、気を付けなければいけないのは「空白の5年間」です。
今の30代、40代の方々は、年金は65歳からしかもらえません。
もし、会社の退職年齢が60歳だとすると、5年間は収入ゼロと
なってしまいます。収入がゼロだからと言って、支出もゼロ、
というワケには行きませんよね。
統計データ通りだったとしても、26.4万円が毎月必要になるので、
年間で約300万円。5年で1,500万円が必要になってきます。
キャリアプランとライフプランをしっかり考えよう!
とはいえ、会社によっては雇用延長制度ができていたり、
定年後は自分で独立して収入を得る人もいらっしゃるかもしれません。
また、会社独自の年金制度や退職金制度である程度の老後資金は確保
できる人も少なくありません。
心配ばかりでは何も解決になりません。しっかりと今からできることと、
今後の事を考えて準備をしていきましょう。
今も楽しく、老後もあんしんな暮らしをするには?
老後の不安ばかりを考えて、若い時にできることをガマンしたり、
訳もなく食費を切り詰めたり、欲しい物を買わなかったりすることは
楽しいこととは言えません。
老後の生活に不安を覚えながらお金を浪費することは良くありませんが、
今しかできないことを今楽しむこともとっても重要です。
今の楽しく、老後もあんしんの暮らしを実現するためには、
将来必要なお金はいつ、いくらくらいなのか?
どんなことでお金が必要なのか
などを考えて、事前に準備することが大事です。
お金を準備するのには魔法はありません。
①収入を増やす
②支出を減らす
③お金にも働いてもらう
この3つをバランスよく、正しく行う必要があります。
どれも無理をしてしまうと反動があります。
プロのアドバイスも取り入れながらバランスよく、
準備をしていきましょう。