最近のFP相談では、資産運用の相談が増えています。
「退職金が出たので」
「相続でまとまったお金があって」
ということが多くなっています。
金額の大小の感覚はその人によって異なりますが、「大切なお金」という思いは皆さんお持ちで、安易にお金を動かしたくないという気持ちを持たれています。
2つの分散投資
目的別でどのような商品で運用するかがほぼ決まりますが、その場合でも2つの分散投資をオススメしています。
一つ目は、資産の分散です。
例えばある程度リスクを取ることができるお金だったとしても、「日本株に投資しましょう!」と一点買いをしてしまうと相場に大きな変化があると、大きく値下がりしていまう可能性があります。
ですので、リスクを取ることができたとしても一点買いではなく、国内外の債券や株式、不動産などさまざまな市場に振り分けることを紹介しています。
もう一つは、時間の分散です。
資産運用で一番いいのは、「安いときに買って、高いときに売る」ことです。
しかし、プロでも失敗していまうことですから、一般のわたしたちが、安く買って高く買うことを続けることは不可能と言っていいと思います。
そこで、「毎月定額を買う」ことで、『高いときには少なく、安いときは多く』買うことで結果としてオトクに買うことができます(難しい言葉で言うと「ドルコスト平均法」と言います)。
また、一時に購入することで、「高いときに買ってしまった(高値掴み)」という後悔を防ぐこともできます。
分散投資でリスクはどうなる?
よくご相談で「分散投資をすることでマイナスをなくすことができるんですよね?」というようなお話になることがあります。
また、ファイナンシャルプランナーでも、同じようなことを言う人がいますが、これは間違いです。
分散投資でマイナスになることを0(ゼロ)にすることはできません。
あくまでも『マイナスの大きさを小さくすること』が出来るだけです。
なので、分散投資を行ったとしてもリスクはなくなりません。
長い目で見た資産運用を行おう!
資産運用は、1年や2年の期間で見るとどんなに、リスク回避をしてもマイナスになる時期があります。
ですので、10年、20年と続けることで、結果としてプラスになるような資産運用をすることが必要です。
わたしたちが気を付けることは、短い期間で見た場合に運用状況がよくなくても続けること。
続けるためには、大きな下落にならないような方法で資産運用をすることです。
大きなリターンを求めずに、大きな下落がないような仕組みを作って、資産運用を長く続けることができるようにしましょう。