去年は、アベノミクス効果でグーンと株価が上がりましたね。今年に入ってからは、どちらかというと下がっているムードがあります。しかし、日経平均は14,000円を下回ると回復する傾向があるので、これがしばらく続くのかなぁという雰囲気です。
運用会社の動きを参考にしよう
上がるか、下がるか、を日々考えることは資産をゆっくりと育てていくという考えの長期運用の場合、あまり売買や短期の値動きについて考えず、どっしりとかまえていればいいのですが、とは言え、気になってしまうのは仕方がないことです。
そんな時には、運用会社の動きを少し参考にしてもいいと思います。
先日(2014/4/23)の日経新聞一面では「海外長期マネー 日本株に」という見出しで記事が出ていました。
内容は、長期投資型の欧米の大手資産運用会社が日本株を買っていて、株価の下支えになってくれそうだ、という内容の記事でした。
下支えになってくれる理由は?
基本的に私たち個人が長期運用を考える時は、積立て投資のように定期的に買うことで、「高い時も買うけど、低い時も買っている。結果としてまぁまぁの成績」を目指すワケです。
これに対して運用会社はプロですから、割安の時のタイミングで購入して保有します。買いたい人が居れば上がるのが株価です。運用会社が低くなれば買う。結果として株価が少し上がるという図式が考えられます。なので、「株価の下支えになる」と言えます。
逆に言うと、ヘッジファンドとかの派手な売り買いをするような運用会社のようにいきなり、大量に売買をするわけではないので、グングン株価が上がるような効果は期待しにくいです。
ですので、「上がるかも!」というより、「下がらないかも?」といった、ちょっと消極的だけど、あんまり不安にならなくても大丈夫かなぁという新聞情報でした。
長期運用は自分のルールで
初めにもお伝えしましたが、個人が自分の資産をゆっくり育てる長期運用の場合は、短期の値動きに神経を尖らせる必要はないと思います。ただ、運用商品を持っていると、どうしてもニュースや新聞記事が気になってしまうと思います。そんな時も情報に振り回されないで、「自分の運用ルールはどうだったかな?」と原点に戻っていただければと思います。
大きく株価や為替が動いた時には、タイミングで判断をしないといけないこともありますが、「基本ルール」を思い出してもらって、そのルールに応じる判断をしていただければと思います。
わたしは、長期運用のポイントは、儲ける方に目を向けるのではなく、リスクを下げる。その結果、不安を少しでも減らして長く運用を続けていただけることが重要だと思ってます。
一時的な利益・損失に目を向けず、10年、20年の中で育てるような気持で運用が大事だと思います。