平成27年の税制大綱が発表されましたね?
今年は選挙があったのでいつもより遅くなりましたが、26年中に発表されましたね。
家計に影響しそうな事としては、住宅ローン減税、ふるさと納税、
NISAの改正など、さまざまな改正が出てきていましたが、
わたしが気になったのは確定拠出年金(401k)の改正です。
個人型に加入できる人の範囲が増えたり、金額の枠が増えたりとかなりの
改正内容だと感じています。
ここで、改めてわたしが考える確定拠出年金のメリットと注意点を
まとめてみたいと思います。
確定拠出年金のメリットは税制優遇!?
よく言われる確定拠出年金のメリットは税制優遇です。
掛け金は所得税、社会保険料の控除対象となります。
つまり、会社員の場合は所得税、社会保険料で合計20%程度徴収されると
すると、会社から10,000円支払われていると、実際の手取りは8,000円に
なりますが、確定拠出年金の掛け金は10,000円となり、いきなり2,000円の
メリットがあると言えます。
また、運用中の利益にたいしても非課税、受取りの時には公的年金等の控除の
対象となり課税が軽くなります。
確定拠出年金の最大のメリットは?
このように、税制メリットを上げる場合が多いのですが、わたしが考える
最大のメリットは、「60歳まで引き出せない」ことです。
「老後が心配」と思っていても、60歳になるまで、いろいろなことが起きます。
予定していないことが起こって、急にお金が必要になることもあるでしょう。
「老後のため」と思っていても、急な支出の場合に老後の生活資金を使ってしまう
こともあるでしょう。
しかし、確定拠出年金の口座入っているお金は原則60歳まで引き出し不可。
使いたくても使えないのです。確実に老後にお金を残せるということです。
最大のメリットは最大の注意点
逆に言うと、60歳未満で使うお金を確定拠出年金に入れてしまうと、使えなく
なってしまいます。
税制メリットだけに目をやってしまって、「近い将来のお金の準備」ができて
いないと、したいことができない、余計な借金をしてしまうことにもなりかねません。
メリットを最大限に活かすためにも、ライフイベント=これからの暮らしの中の支出と
収入をしっかりと見通すライフプランを元に確定拠出年金を活用しましょう。