ファイナンシャルプランナーの中野です。
2015年1月11日の日経新聞一面に、
「貯蓄保険の販売停止」
という見出しが1面に載っていました。
内容は、明治生命や第一生命、ソニー生命などが、
一時払いの養老保険などの貯蓄性の保険の取り扱いを
相次いで中止いていることや、
日本生命が一時払いの終身保険の保険料を値上げしする
ことが記事となってしました。
生命保険の運用先は?
生命保険は、お客さまから預かった保険料を運用して
保障や満期金の保険金を準備しています。
ただ、保険は万が一の時を守るという性格上リスクの大きい
運用はできません。
このため、国債が投資先の中心となります。
最近は、国債の金利の低下がさらに進んでいるので、
運用利回りが悪くなっています。
一般的な養老保険は、契約者への満期金が確定しているので
いままで予定していた利回りでは、今後購入する国債では
運用が間に合わなくなってしまうため、販売が中止になったり、
保険料が寝あがったりしています。
保険は万が一の時と割り切る!?
これまでは、「保障もついてて、ある程度増えて戻ってくる」と
いう商品であれば、貯金+保障でオトク、と考えることが
できたかもしれませんが、前述のような状態では、
保障と貯蓄を両立することが難しくなっているので、
「保険は保障だけ」と割り切って、
必要な時に必要な分だけ『保障を買う』という考え
に切り替える必要があります。
支出が増えた分は運用でカバー
『保障を買う』ということは、支出が増えたということに
なります。
支出をカバーして、将来のお金を準備するには、
・貯蓄額を増やす
・資産運用をする
のふたつです。
どちらを選ぶかはその人の好みや考え方によって違いますが、
今の楽しみにもお金を使うには、資産運用は重要なテーマに
なってきます。
今後より一層、資産運用と向かい合うことが大事になって
きそうです。