2016年1月29日の日経新聞の夕刊に
「年金額16年度据え置き」という見出しの記事が
掲載されました。
老後の公的年金額は?
これは厚生年金を受け取る夫婦二人のモデル世帯は、
月22万1,504円となることが決まったとの記事でした。
実は、公的年金は一定額が支払われるワケではなく、
物価スライド制といって、その時々の物価の上昇、下落を
考慮して変化しています。
このため、毎年若干ですが増えたり減ったりすることがあります。
ちなみに、上記の年金額の「モデル世帯」は夫が20歳から
40年間企業で働いて、妻が20歳から専業主婦で夫の
扶養に入っているという「モデル」なので、最近では多くの人に
当てはまりにくいモデル世帯なのではないかと思います。
ちなみに、国民年金の場合の年金の支給額は月額で1人
6万5,008円となるようです。
『自分たちの場合』をしっかり知る
ずっと会社員をしていても、大学卒業をしてから就職
した場合だと、22歳からの加入になりますし、
転職などで空いている期間があれば厚生年金に加入している
期間は短くなります。
専業主婦をしている妻もまったく働いていなかったという人も
少ないのではないかと思います。
結婚する前は会社に勤めていたのであれば、その期間、
厚生年金に加入していれば、その期間の厚生年金部分は
給付がされますので、40年間専業主婦のモデル世帯よりも
給付額は増えるはずです。
このように、記事で記載されている金額がもらえる金額ではありあせん。
ですので、「老後の生活は本当に大丈夫なの?」と不安になる前に
自分たちが一体いくらくらい老後の年金をもらえそうか
をしっかりと確認する必要があります。
誰かに相談するにしても、少しでも明確な金額がわかるように、
そのためにはねんきん定期便はしっかりと取っておいて、
専門家に見てもらえるように準備をしておきましょう。