老後の準備というと、老後資金準備として、老後の生活費を貯めるまたは、増やすことをイメージする人が多いと思います。
しかし、2016/12/20の日経新聞では、高齢者の医療費負担について見直しが検討されていることが記事になっていました。
おおまかな内容は、高額療養費制度と後期高齢者医療制度の見直しなどについてでした。
高額療養費については、70歳以上の人の外来の負担を軽く制度の廃止、後期高齢者医療制度については、保険料の軽減措置の廃止についてでした。
つまり、保険料は上がって、自己負担が増える傾向にある。ということです。
老後も考えた医療保険の入り方
老後の医療費、健康保険料の負担が大きくなることに対して、「お金をたくさん貯める」ということも大事ですが、民間の医療保険に入る時にも老後の生活を意識した加入の仕方を考えた方がいいでしょう。
つまり、医療保険の保障は老後も続き、保険料負担は老後に残さない、という加入の仕方です。
医療保険に加入するときには、保障期間と保険料支払い期間を選ぶことができます。
今の考え方で加入するなら、保障期間は終身(一生涯)、保険料支払い期間は現役世代(60歳や65歳まで)とすることで、老後の保障を確保しながら負担は現役世代までとすることができます。
もちろん、早く保険料を払いきるので終身払いに比べると負担は大きくなりますが、老後の収入が減ってしまった時点で「生活が苦しいから保険を解約する」ということはなくなるでしょう。
単に保険料の比較だけでなく、これからの暮らし全体を考えた保険の入り方を考えてみましょう。