ファイナンシャルプランナーの中野です。
ここ数年、「貯蓄から投資へ」というテーマもあって、政府もいろいろと投資に対しての優遇制度を打ち出しています。
既にスタートしているNISA、今年から制度が変更された確定拠出年金(iDECO)、さらには、来年にはNISAの新しい制度である積立NISAなんかも登場し、「どれが一番オトクですか?」と相談されることも増えています。
何を使うか?その前に
税制優遇があるのですから、うまく使ってよりオトクに資産運用を始めたい!と思うことは間違いではありません。
でも、その前に大前提として考えなくてはいけないことがります。
それは、
いつ、いくら、何のためにお金が必要なのか?
ということです。
例えば、今35歳で10年後に必要なお金を準備するために資産運用をするとします。
税制的にiDECOが一番オトク!だとしても、iDECOで運用している資金は60歳以降でしか使うことは原則できません。
となると、10年後の45歳の時に必要なお金を準備するにはiDECOは適していないですよね?
iDECOやNISAといった、国が打ち出している税制優遇はあくまでも「道具」でしかありません。
あなたの目的に合った道具は何なのか?はあなたの達成したい目的によって異なります。
新聞やテレビの報道で「この制度はいいですよ!」と言われていても、それにあまり惑わされず、まずは「私の資産運用の目的とゴールは何か?」をまず考えて、それに適した道具を使うようにしてくださいね。