毎年のように年金の問題がニュースなどで報道され、「自分たちの老後は自分たちで準備しなくては」という気持ちになる人も多いのではないかと思います。
わたしのところにご相談に来るお客さまも、ご相談に来るきっかけは結婚や出産、住宅購入、会社の制度の変更などさまざまな悩みからお越しいただきますが、最終的には、「老後は大丈夫なのだろうか?」ということになります。
例えば、「この家を買っても老後に影響しないか」「会社のこの制度を使うと老後に使えるお金が増えるのか」などなどです。
ただ、老後のことが心配だから、今お金が使えない・・・というのも残念なので、無謀ではない方法で資産形成をすることで、老後の生活資金を準備しながら、今の暮らしを豊かにするために使えるお金を増やすことができるアドバイスをしています。
「周りと同じ」が正解ではない
わたしは、団塊ジュニアと言われる世代で、どちらかというと「みんなと同じ」を嫌う世代なのかな?と思っています。
なので、時代的には、ロックやヘビーメタルが流行ったり、そのちょっと後にはオタク文化も認められて(?)きました。
そんな世代なのですが、わたしのところにご相談に来られる30代、40代の人も、「みんなどうしているのですか?」「これが普通ですか?」という質問が多いのが実情です。
「周りと同じ」が正解ではないとわかっている世代なのですが、やはり周りと違うことをするのは勇気がいることなんだな、と感じています。
まだまだ、普通に会社員や公務員をしていると「資産運用をしている人は周りに少ない」「資産運用をしている人は、ちょっと変わった人」というイメージが普通なのかもしれませんし、投資をしている人は「周りの人と違う人」と感じられるのかもしれません。
資産運用も少しずつ慣れることが大事
ですので、いきなり今まで貯めてきたお金を一気にリスクのある投資商品につぎ込むことは個人的にはオススメしていません。
ある程度、基礎的な知識を持った上ででスタートすることは大事ですが、それ以上に、
やってみて、「やっぱり自分には向いていない」、「値下がりのリスクに耐えることができない」と思ったときに後悔しないくらいのお金でスタートすることが大事だと考えています。
そんな観点からも「積立投資」というのはとてもスタートしやすい仕組みではないかと思っています。
スタートするには、極端な例では500円から始めることもできますし、買った瞬間に大きく下がったとしても、次の購入の時には下がった値段で購入することができるからです。
大きく下がった時も100万円で10%下がるとマイナス10万円ですが、1万円ならマイナス1,000円です。
『同じ10%』と頭で理解できたとしても、感情では、マイナス10万円とマイナス1,000円では大きく違ってきます。
初めから大きな失敗をする前に、小さな失敗をすることが成長になります。
大きなリターンを得ることはできないかもしれませんが、大きな後悔を残さないようにするのも大事だと思っています。
資産運用では、小さな失敗と小さな成功を積み重ねることで、資産運用の理解を深めて長く続けることが大事だと思っています。
みなさんも、小さな失敗と小さな成功を体験して、将来の大きなお金を手に入れてくださいね。