資産運用をスタートするときにどのような方法で行おうか・・・と悩む人は多いようです。
株式にするのか、FXにするのか、投資信託にするのか・・・さまざまな投資方法がありますので悩んでしまうのはよくわかります。
では、投資信託で資産運用をしよう!としたときに次に悩むのが商品選びです。
日本には投資信託の商品数が個人で購入できるものでお5500本以上と言われています。
一つの証券会社でも数百本から、多いところだと1000本を超える商品があります。
その中でも、「日本株式」に絞ったとしても100本以上となってしまうことも・・・
ではどのように選ぼうか?となった時に、「人気ナンバー1」とか「売れ筋ランキング」から選んだり、最近では「もうわからないからロボアドバイザーにお任せ!」となってしまう人もいいかと思います。
心理学的には、「ジャムの法則」とか「ハーディング現象」とかいうものになるようですが、それはさておき、「なんとなく」選んでしまった時に後悔してしまうことがあるので、その一例を紹介します。
なんとなくで買って後悔することは?
なんとなくで買ってしまって後悔することとしては、後から情報が入ってきたときに「なんでこんなの買ってしまったんだろう」ということが多いようです。
運用をスタートした時は知識が少なかったり、知人や家族に話をしていなかったのですが、しばらく経って知識が増えてきたときに自分自身で「こんなの買って失敗した」と思ったり、自分よりちょっと詳しい人と話をしていて「なんでそんな商品を選んだの?」と気づかされた時に後悔をしてしまうことが多いようです。
下がっている理由がわからないのは苦痛
リーマンショック直後によく相談があったのが、「なぜこの商品はこんなに下がっているのか、説明して欲しい」というものでした。
利益が上がっているときは、なぜ上がっているのかなどを考えずに、「上がってる。よしよし」と言った気持ちだったようですが、一旦大きく下がってくると、下がっている原因を知りたくなるようです。場合によってはその原因を基に今後のアクションを決めたい、ということもあります。
元々、「この商品はこれくらいのリスクがありますよ」と知っていれば、下がったとしても(気持ち的にはショックでも)、ある程度の納得感があるのですが、どれくらい下がるのか、下がる原因にどんなことがあるのかを知らないと不安ばかりが大きくなってしまい慌ててしまいます。
そして、慌てている状態(パニック状態)では人はよい判断が出来なくなってしまい、より後悔する行動をとってしまうことになりかねません。
資産運用は「とりあえず始める」ことも大事ですが、それと同時にある程度の知識(どういう値動きをするのか、どれくらいのリスクがあるのかなど)は知っておく必要があります。
車の運転と一緒で、初めは教習所で教官に横に乗ってもらってアドバイスを受けながらテクニックを磨くのと同じように、資産運用においてもスタート時には横に教官に居てもらう状況を作った方がいいのではないでしょうか。