ファイナンシャルプランナーの中野です。
インターネットや特集記事などで、「医療保険不要論」的な記事をよく見ます。
個人的には損得勘定で考えれば保険というのは「得はない」と思っています。
元々保険は相互扶助という考え方が必要です。つまり、困っている人を多くの人で助ける仕組みだという事です。
なので、保険に加入するという事は、助け合うという事なので、「助け合いが必要だな、困った時に金銭的に助けてもらいたいな」という人が使うツールが保険だと思っています。
前置きが長くなりましたが、2018年4月1日から、入院した時の金銭的負担がアップします。
というのも、住民税非課税世帯の人や指定難病の人などを除く一般の人の入院時の食費の負担額が変わります。
これまで一食360円だったのが、2018年4月1日から460円とアップするのです。
通常、一日三食提供されますから、一日1,380円がかかることになります。
そして、この食費については高額療養費の対象外となりますので、入院日数が長くなるとその分負担が大きくなることになります。
わたし自身も入院したことがありますが、支払いの時に感じたのは手術や入院のための費用は高額療養費である程度抑えられているように感じるものに対して、食費は「ちょっと高いなぁ・・・」と感じたことがありますが、この負担がさらに上がることになります。
全てを保険で賄うのは家計の負担にもなるので、ファイナンシャルプランナー的にはオススメできませんが、今後も高額療養費の金額のアップや自己負担割合なども上昇するかもと考えると、ある程度の金額は保険などをうまく活用してカバーするのが賢い消費者なのではないかと思っています。