「資産運用をすることで、今使えるお金も増やす」といっても、
「これに投資したら毎月〇万円配当がもらえます」といったような
ことではありません。
2019年に話題になった「老後の年金 2000万円不足問題」
でもわかるように、公的年金だけではリタイア後の生活費を
賄うのは難しい時代になっています。
リタイア後も生活費以外に、家の補修費や自分や両親の介護費用、
そして自分自身の楽しみのためのお金も必要になってきます。
もちろん、今の仕事をやめてしまってからも、何か別の仕事に
就くことができれば収入は継続することができますが、
人によっては65歳、70歳になったらゆっくりしたいと思って
いる人もいるでしょう。
そのような場合、働いているうちに老後に必要なお金を準備
していくことがとても大事になってきます。
まずはライフプランで「いくら必要か」を知ることが大事
前述の「老後の年金 2000万円不足問題」が出てからは、
「2000万円」という数字がひとりあるきしているようにもおもえますが、
不足するのか不足しないのか、不足するとしたらいくら不足するのかは
人それぞれです。
私たちは一人ひとり働き方も生活スタイル、趣味や嗜好なども全く違います。
もらえる年金の金額も働き方によってそれぞれです。勤めていたとしても
退職金の有無、退職金の金額も異なりますから、自分自身で準備しなくては
いけない金額はそれぞれに異なります。
やはり、老後のお金はいくら不足するのか?はライフプランをしっかりと考えて、
予測することがとても大事です。
貯蓄だけで老後資金を準備すると・・・
例えば、Aさんが40歳から老後資金準備を考えたとします。
60歳まで働くことができたとして、2400万円準備しなくてはいけないと
仮定します。
もし貯金(金利ほぼゼロ)で準備症と考えた場合、毎月いくら
貯めなくていけないでしょうか?
簡単な計算式ですよね?
2000万円÷(20年×12ヵ月)
ですから、毎月10万円を貯める必要があります。
毎月10万円という数字が多いと感じるか余裕で貯めることが出来ると
思うかは人それぞれですが、貯金だとこれだけ毎月貯めていく
必要があります。
もし、利回り2%が実現できれば?
もし、Aさんが利回り2%で運用した場合、
毎月の掛金はいくらになると思いますか?
実は、積立投資で利回り2%で2500万円をたっせいするには、
月々6.8万円の積立をすることが必要になります。
資産運用することで今使えるお金を増やす
貯蓄だと月々10万円に対して、月々6.8万円で済ますことができます。
つまり、3.2万円毎月手元に残る計算になります。
老後資金準備をするために毎月用意しなくてはいけない金額が30%以上
すくなくなるので、その分楽しみに使うことができますよね。
老後の生活が不安という気持ちはとても分かりますが、だからといって
現役世代だから出来ること、やりたいことをガマンするのも
もったいないのではないでしょうか?
もちろん、資産運用にはリスクを伴いますので、良いことずくめでは
ありませんが、正しい知識と正しいやり方をしていれば、
大きな後悔をすることなく、「今も楽しく、不安のない」暮らしを
実現できるのではないかと思います。
ファイナンシャルプランナーとの付き合い方
ファイナンシャルプランナーはそんな楽しい暮らしを実現するための
サポートを行っています。お金のことは今まで何も学ばずに来た人が
ほとんどだと思います。
なので、ファイナンシャルプランナーを知識のサポーターとして考えて
いらっしゃる方も多いかもしれませんが、私たちは単に知識の部分だけではなく、
不安なく前向きにお金の事、暮らしの事を考えることができるサポートを行っています。
たまに、「これくらいの資産(貯金)で収入もそんなにないのに相手をしてくるのか?」
というようなご相談者さまもいらっしゃいますが、わたしのお客さまの90%以上が
フツーのお勤めの人ばかりで、年収も日本の平均的な人ばかりです。
そもそもお金持ちの人は知識もあり、いろいろな人からの情報も得やすいので、
逆にファイナンシャルプランナーは不要な人が多いかもしれません。
もちろん、富裕層を顧客にするファイナンシャルプランナーもいますが、
私の事務所の場合は、一般的な働く世代のサポートを行っていますので、
気軽に相談に来ていただきたいと思っています。