「よくわからないけど、資産運用はした方がいいんですよね?」
というようなご質問をいただくことがあります。
もちろん、やらないよりやった方がいいと思います。
ただ、なんとなく始めてしまうと、なんとなく辞めてしまうこともあります。
特に、運用結果がマイナスになってしまった場合に「やっぱり怖いから」
という理由で辞めてしまい、その後一切資産運用を行わなくなった・・・
なんてことになったら、資産が減ってしまっただけで、何も得ることが
出来ないのはとても残念です。
また、いくらくらい運用に回した方がいいのか、どんな投資対象に投資を
したらよいのかも曖昧になってしまいます。
曖昧になってしまうと、投資する先も短期的な相場の変動やその時の流行りなどに
目移りしてしまい、あっちに投資したり、こっちに投資したり、
ちょっとプラス(マイナス)が出ては売ったり買ったりとなってしまうと、
効率が落ちてしまうことになりかねません。
資産運用にも目標や目的を
運動や勉強をする際には、何も目標がないよりも「ハーフマラソンに出場したい」
「カッコいい体つきになりたい」「体重を〇キロ減らしたい」「〇〇の資格を取りたい」
と言ったような具体的な目標があった方が運動も勉強も続くのはみなさんもイメージ
しやすいと思います。
運動や勉強と同じように資産運用についても目標や目的を考えてスタートした方が
長く続けることができるでしょう。
資産運用での目的は例えば、「老後の不足する生活費をカバーしたい」
「将来、世界一周をするための旅費を貯めたい」「介護の費用を準備したい」
「将来のマイホームの修理代を準備したい」といった、
「(ある程度先の)将来必要なお金」です。
将来の不安を解消するため、将来の夢や楽しみを実現するために行って
もらいたいと思っています。
そして目標は、目的を達成するための「期日と金額」です。
「老後の不足する生活費をカバーしたい」のであれば、いつまで働くのか、
逆に言えばいつから老後生活がスタートするのか、不足するお金はいくら
くらいなのかを知ることが大事です。
目標・目的のはっきりさせるのがライフプラン
既に、目標や目的がはっきりしている人はその目標に合わせた資産運用をスタート
させればいいのですが、目的や目標、特に目標(金額)がはっきりしていない人は、
まずはライフプランを作ることで不安に感じていることをはっきりと明確化することが大事です。
もしかすると不安に思っていたこともライフプランを通じて、お金の収支や将来の貯蓄予想を
「見える化」することによって、不安がなくなる可能性もあります。
その結果、「資産運用をしなくてもいい」「資産運用をすることでより余裕が生まれる」
ということがわかるかもしれませんし、資産運用を行わないと将来必要なお金が
準備できないのであれば、資産運用をし続けなくてはいけないこともわかり、
長く資産運用を続けることができ、最終的によい結果を出すことが出来るようになる
可能性が高まります。
資産運用は「とりあえずやってみよう」ということも間違いではないですし、
習うより慣れろのところも多少あります。
しかしながら、適当にスタートしたことによって必要以上に大きなリスクを抱えたり、
途中でやめてしまっては意味がありません。
しっかりとファイナンシャルプランナーとディスカッションしてもらって、
自分自身の目的や目標を明確に持ってもらって、それに見合った投資方法などを
しっかりと考えて長く資産運用ができる土台を作りましょう。