老後生活の資金準備に悩む人に年代は関係ありません。
2018年にFP協会が調査した「世代別比較くらしとお金に関する調査2018」によると、20代から50代まですべての不安のトップが「老後の生活設計」という回答になりました。
ちなみに60代、70代へのアンケートは、「自身の健康」「家族の健康」についで「老後の生活設計」が上位に来ていました。
このように多くの人が老後の生活資金準備に悩んでいることがわかります。
わたしがFP相談を受けていて、老後の事を考えるきっかけになっているのは、マイホーム購入や子どもの出産、切りのいい年齢(40歳、45歳、50歳)になった、会社での仕事や役職の変化などが影響しているように感じられます。
「本当にこの家を購入しても、老後に困らないのだろうか」「子どもは二人欲しいけど、二人産んだ場合に(老後のための)貯金ができるのだろうか」などと何かにつけて遠い先、つまり老後に不安を感じているようです。
逆に言えば、家を買っても、子どもが増えても、現役時代は何とでもなりそうだけど、老後が不安・・・という人が多いのではないでしょうか。
なぜ老後資金が不安か?
多くの人が、働いて得る収入がなくなってしまうことに対して不安を感じています。
収入があれば、それを使って生活をすることができるが、収入がなければ生活ができない・・・当たり前のことといえば当たり前かもしれません。
ただ、日本の場合、公的年金があるので、ある一定の年齢に達すれば老齢年金の給付を受けることができます。つまり老後にも収入があるということです。
しかし、自分達がいくら公的年金をもらえるのか?を知っている人は少ないようです。
まずは公的年金受給額をチェック!
年金の収入で生活が成り立つかどうかは、年金額がわからないと考えることもできません。
まずは公的年金の受給額をチェックしましょう。
公的年金の湯休学を確認できるものとして、「ねんきん定期便」や日本年金機構のサイト「ねんきんネット」で確認することができます。
ねんきん定期便は基本、誕生日月に送られてきます。
ねんきんネットは、登録をするといつでもかっくにんすることができます。
ねんきん定期便では、50歳未満の場合は、これまでの加入実績に応じた年金額を知ることができます。逆に言うと、将来のどれくらいの老齢年金を受け取ることができるかは確認できません。
ねんきんネットには、今後の加入期間や収入などを入力して将来受け取ることができる老齢年金のシミュレーションをすることもできます。
まずは、老後の収入がいくらなのか?をチェックすることが第一です。
支出についても考えよう
この次に考えなくてはいけないのは支出です。
支出については、毎月必要な支出と一時的に必要な支出とを分けて考えましょう。
毎月必要な支出は、一般的な生活費です。具体的には食費、住居費、水道光熱費、通信費、交通費などなど、毎月又は被服費などのずっと必要な支出です。
これに対して一時的な支出は、家の修繕費、車の購入費、家電の買い替えなどまとまった費用が必要な支出です。これにプラスして、介護に必要なお金も考えておいた方がいいでしょう。
まずは、月々必要な支出が定期的な収入で賄うことが出来るのかを確認しましょう。定期的な収入で賄うことが出来るのであれば、一時的な支出に対して、貯金や退職金などで準備ができるかを考えましょう。
定期的な収入で月々の支出が賄えないようであれば、毎月いくら不足するのか?その結果、支出を減らすことができるだろうか?収入を増やす手段があるか?不足する分を貯金や退職金でカバーできそうか?などを考えましょう。
家計には魔法はありません。
基本は3つの事を考える必要があります。それが、
・収入を増やす
・支出を減らす
・お金にも育ってもらう
です。
これをバランスよく、自分自身の価値観なども考えて変えていくことで老後の生活に以下に備えるかを考えましょう。
一人で考えていると、年金などの公的保障のことがわからなかったり、必要な老後の支出に漏れがあったりと正しい予測ができないこともしばしばです。
ファイナンシャルプランナーは公的保障や金融知識も持ちながら、相談者の悩みや希望に寄り添いながら、将来の予測をシミュレーションし、改善案を考え、実行支援を行います。
自分だけで考えても悩みが解決できない、本当にこれでいいのかわからない、専門家のチェックやサポートが欲しいという方は是非、ファイナンシャルプランナーにお金の問題の解決してあんしんして豊かな暮らしを実現してもらいたいと考えています。