資産運用が結構得意な大阪のファイナンシャルプランナー中野です。
お、「得意」とか言ってしまいましたが、収益が上がっているかどうかは別問題と思っておいてください(苦笑)。
さて、昨年末からの株高、円安で運用も改善してホッと一息つかれている方も多いのではないでしょうか。わたしのところのご相談も資産運用についてのご相談がチラホラ出てきています。運用状況がよくなってくると「わたしも運用してみようかなぁ・・・」と思う方が増えるんですね。
まあ、金融機関や年金を預かっている法人でさえ、「運用しようかなぁ・・・」なんて思っているのですから、私たちが思ってもおかしくはないのでしょう。なんせ、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株式投資の比率を上げようとしていいる記事がありましたからね。
『生保など、株投資の再開探る 国債偏重を是正』なんて記事がありました。
でも不思議ですよね、運用が悪くなったら(株価が下がったら)やめる、運用が良くなってきたら(株価が上がったら)はじめる、って基本と真逆ですよね。基本は「安いときに買って、高いときに売る」なんじゃないでしょうか?
もちろん、いつが安くて、いつが高いかはわからないので、ずっと資金を出して運用し続けるのがベストではありませんがベターな運用方法だと思います。そうすれば、高いときにも買わなくてはいけませんが、安いときにもきちんと買えますからね。サブプライムローン問題直前から長期分散積立投資をされている方でも現在、大部分の方が運用益が出ているのは「安いときに買う」が積立投資によって自動的に出来ていたからだと思います。
目的は安定・安全?それとも目標があるの?
さて、ここで大事なのは、運用の目的です。
「安定・安全」が目的であれば当然リスクの高い商品は避けるべきです。
極端な話、預金でいいのではないかと思います。しかし、目標があるのなら、その目標に合わせた運用が必要です。
例えば、毎月3万円で、30年後に2,000万円を準備したいなら、預金では到底間に合いません(元金が1,080万円のため)。
なので、目標にあった運用が必要になります。
この例の場合は、3.8%の運用が必要です。
預金で3.8%は難しいので、やはり株や債券、外国資産などにも投資が必要となってきます。
振り返って、新聞の記事では、目標が見えず、「高い利回りがいいから株式」みたいに見えてしまいますね。もちろん年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のホームページに行けば目標などが書かれていますが、その目標とアセットアロケーション(資産分配)があっているかはちょっと・・・。
みなさんも、「上がりそうだから」「みんなやってるから」ではなく、あなたの目標にあった資産配分を考えてくださいね。