相談の内容に時代の流れを感じる大阪のご当地FP中野です。
ファイナンシャルプランナーとして開業して8年目になります。
たった8年なのですが、ご相談の内容が開業当初と今では全く違います。開業当初は保険の見直しや加入の相談が多かったのですが、現在は住宅購入や老後資金準備のお話が非常に多くなっています。
やはり、景気の先行き不安で大きな買い物や将来について真剣に考える人が多くなっているんだろうな、って思っています。
そんななか、アベノミクス効果で株価も上昇、ということで日銀が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)によると景況感、3期ぶり改善となっているようです。
だけども、実際にはブランド品やマンションなどの高額商品の販売などに携わっていないと景気の上昇は実感がないのではないでしょうか?お給料が上がっているわけではないようですもんね。わたしもあまり肌感覚では景気上昇の実感はありません。
給料は上がってないけど、景気は上がっているから・・・なんて思ってません?
なんとなく景気のいい話があるとついつい自分も景気がよくなった気分になって買い物をしてしまう・・・。
そんなことはないでしょうか?
「ないない」と思っている方も多いかもしれませんが、実際、マンションや住宅販売は今年に入って絶好調!と業界の方がニコニコ顔で話をしていました。
消費税増税の予定もありますし、景気がよくなったら給料やボーナスのアップも期待できるし・・・と、飛びついてしまっていないでしょうか?
確かに消費税が増税されれば3%のアップですが、住宅購入金額が3%アップするわけではありません。
と言うのも、住宅購入の時には大抵の場合、土地と建物を購入するわけですが、消費税がかかるのは住宅だけなんですね。
しかも、増税と引き換えに住宅ローン減税は枠が広がる予定です。
このように一つのことだけを考えず、多角的に見てタイミングを考えることも重要です。
そして重要なのは、「景気が上がるだろう」「給料が上がるだろう」と楽観的な観測で無理な買い物をするのが一番危険です。
「欲しいものを買っちゃいけない」とは言いません。
わたしの持論は「マイホームは欲しいときが買い時」だと思っています。
ただし、予算を考える時は、
・一つの事(都合のいい情報)だけで考えない
・楽観的な予算計画で話を進めない
のふたつだけは守ってほしいなぁと思います。
それでも「欲しい」と思う物件があれば買ってください!
覚悟が決まっての購入だと思うので、しっかりおうちと家族の幸せを守っていけると思います。