わたしが大阪で2005年にファイナンシャルプランナーとして開業した時には、「ファイナンシャルプランナーってどんな仕事ですか?」「で、どこにお勤めなんですか?」というようなことをよく言われたのですが、最近では、「ファイナンシャルプランナー(FP)さんなんですね」とFPが職業として認められてきたのかなぁと嬉しく思っています。
FPにもいろいろな仕事の仕方があります
ファイナンシャルプランナーというのは、職業でもあるのですが、資格名称でもあります。
ん?と思った方がいらっしゃるかもしれませんね。例えば、公務員だけど、行政書士の資格を持っている人がいらっしゃるように、実際の仕事ではまったく行政書士ととしての能力を使わない仕事をしているけど資格は持っている、という方もいらっしゃいます。
FP資格を持つ人は40万人以上いるといわれていますが、実際に事務所を開設してお客さまの相談を直接受けているFPはほんの一握りです。
そして、実際に「ファイナンシャルプランナー」として仕事でその能力を使っている人でもいろいろな使い方をしている人がいるのでしょうかいします。
Type1.金融機関の会社員タイプ
銀行や保険会社、証券会社の社員や保険の来店型ショップ、代理店の方なのですが、FP資格を取得して、その肩書きを名刺などに記載されているタイプの人です。しっかりと勉強をされていますので、ライフプランの考え方などはその資格取得のために学んでいます。
金融機関や保険代理店の方は、「販売する金融商品(保険や投資信託、住宅ローンなど)の販売報酬」で生計を立てています。また、自社で扱っている商品の内容に関しては当然精通しているタイプのFPです。
Type2.講師・著者タイプ
金融機関などの社員ではなく、個人(または法人)として、企業や官公庁などから依頼を受けて講師や執筆を行うタイプの人です。資格取得学校のFP講座の講師やその教材の執筆、金融機関の社員向け研修や金融機関の顧客向けセミナーの講師、マネー雑誌や専門雑誌、インターネットサイトのコラム記事の執筆などを行うタイプのFPです。
FPや金融商品、税制などの知識は豊富ですが、直接お客さまの相談を受けることは少ないです。
Type3.相談業務中心タイプ
お客さまの家計や住宅購入、貯金・資産運用などの悩みや不安に対して、アドバイス、提案、実行サポートをするタイプのFPです。
顧問料、時間単位など料金体系はさまざまですが、相談に来られたお客さまから相談料をもらってお客さまの利益を最優先に考えたアドバイスを行います。
FPや金融商品、税制などの知識は、細かい部分はType2のFPの方がより詳しい方の方が多いのですが、直接お客さまとの相談を行っているので、より現実性があり、最近の傾向(トレンド)などもよく知っています。
じゃあ、中野(LBプランニング)はどのタイプか?といいますと、中野はType2とType3のミックスFPです。業務比率はType2(執筆・セミナー)が30%、Type3(個別相談)が70%くらいになっています。