昨年末から上昇していた日本株が5月の下旬から大きく値を下げてきましたね。
以前から運用をしていた人はここのところの上昇でホッとしていたところにドキッとするような大きな下げでしたね。
しかし、わたしも会社員の時に株式の売買を頻繁にしていた時は、毎日の株価の値動きに一喜一憂して、場合によっては仕事が手につかないこともありました。
資産運用は「いつ使うか」を決めるのが大事
相場がよい方向に動いていることをニュースや新聞で見ると、資産運用をしよう!という気持ちが大きくなったり、今まで関心がなくても、ちょっと運用してみようかなという気分になってしまいます。
実は数年前のサブプライムローン問題前の時も同じような雰囲気でした。
「退職金がでたから運用しよう」「銀行に置いてても金利もほとんどつかないから」という感じでした。
しかし、資産運用の原資とするお金が「いつのために使うか」をしっかり考えておかないと一時期の上がった下がったで心が揺らいでしまいます。
サブプライムローン問題の時に大きく下げて不安に感じた人の大半が「何のために運用しているか」がはっきりしていなかったように思います。
10年後、20年後のために使うためのお金を運用するのであれば、一時的な相場の上げ下げではなく、長い目で見てその市場が成長するのかを考えて運用することが大事です。
本来の資産運用は「経済は短期的な上下を繰り返しながらも長期的には右肩上がりで成長していく」ことを前提に長期で考えて資産を殖やしていくことです。
短期的な利益を追求するのは資産運用(投資)ではなく『投機』でしかありません。
あなたは、
A:長期的に見て自分の資産を殖やす、将来使いたいお金を準備する(資産運用/投資)
B:下がっている時に買って、上がったタイミングで売って利益を得る(投機)
のA、Bどちらでしょうか?
Aであれば、長期分散積立投資の基本に沿って、運用する金額と運用期間、ゴールの資産額に合ったポートフォリオの設定し、年に数回のモニタリング(チェック)と年1~2回のリバランスをするだけです。
しかし、Bであれば、テクニカル投資にに必要な財務分析、チャートの読み方を勉強して、毎日相場をチェックし、銘柄選定と売買を繰り返す必要があります。
あなたの目的が資産運用(投資)なのか、投機なのか、目的に合った知識と行動を行いましょう。