住宅ローンを考える時には、借り入れできる金額が大事になってきますが、共働きの場合、借りれる金額の大事なポイントとなる収入は夫婦二人分で計算することができます。
このため、借りることができるか、できないか?というと、かなりの金額を借りることができるので、「借りることができる金額がいくらか?」は余り考えなくても大丈夫な人がほとんどです。
共働き夫婦の住宅ローンの場合、考えなくてはいけないのは、借入れスタイルです。
借入のスタイルは各金融機関によって選べる金融機関と選べない金融機関があります。
あなたに合った借入れスタイルを探すには、ファイナンシャルプランナーに相談するのが一番の近道になります。
金融機関に相談するとどうしても自社の商品の借入れスタイルしか提案が出来なくなってしまうので、まずは中立的な立場にあるFPに相談するのがベストです。
共働きだと住宅ローンはどう借りたらいい?
実は夫婦の収入を合算して住宅ローンを組む場合はいくつかの方法が大きく分けて次の4つです。
- 単独で借りる
- 連帯債務で借りる
- 収入合算(連帯保証)で借りる
- ペアローンで借りる
単独で借りる場合は、その方の収入だけで銀行が借りれる金額を決めるので、借入金額は減りますが、十分に収入があるのなら単独名義で住宅ローンを組んでもいいでしょう。
単独で借りることができない場合、二人の収入を基に借りる連帯債務、収入合算、ペアローンになります。
また、住宅ローン減税などの効果を考えて単独で借りることができたとしてもペアローンなどにした方がオトクな場合もあります。
ペアローンなどで住宅ローンを組む場合に気を付けなくてはいけないのは、住宅ローン減税と団体信用生命保険です。
連帯債務とペアローンの場合、住宅ローン減税は二人の収入からそれぞれ住宅ローン減税を使うことができますが、収入合算の場合は、主となる人しか住宅ローン減税は使えません。
また、団体信用生命保険は、ペアローンの場合、それぞれが団体信用生命保険に加入できますが、逆を言えば、どちらかに万が一のことがあった場合、その人の分のローンの残債は保険で支払われますが、生きている人の分は払い続けることになります。
また、登記に持ち分の設定がが必要だったり、ローンの事務手数料が異なったりと選ぶ住宅ローンのタイプによって諸費用などが変わってくることがあるので注意が必要です。
将来の生活設計を考えて住宅ローンを選ぼう
このように、夫婦共働きの場合は選べる住宅ローンのタイプが複雑になってきますので単独で借りるときよりしっかりと考える必要があります。
例えば、今は共働きだけど、子供ができたときに働き方を変えて収入が大きく減ったり、専業主婦(主夫)になるのであれば、万が一の時を考えるとペアローンは負債が残ってしまうと、その後の支払いが厳しくなってしまうことも考えられます。
選択肢が増えるということは、しっかりと考えればオトクになったり万が一のリスクを減らすことができますが、逆に安易に考えてしまうと困ったことになるかもしれません。
しっかりと返済プランと将来の生活設計(ライフプラン)を考えて住宅ローンを選びをしましょう。