FP相談の中には最近、老後の生活設計のご相談も増えてきました。
退職後の自由な時間を自分のために使うためには、お金を貯めておくことも大事ですが、改めて月々の支出を見直すことで、よりあんしんして老後を楽しめることになります。
退職をすると、定期的に入ってくるお金は、国や会社からの年金、自分で掛けていた個人年金などになるかと思います。
多くの人は現役時代に貰っていたお給料より収入は減ります。
しかし、それなりにお給料をもらっていると、もらっているお給料なりの生活が身についてしまっています。
このため、ご相談に来られる退職直後の方のご相談で、「思ったより支出が大きくて家計が厳しい」という人が多いように思われます。
家計見直しは生命保険などの固定費から
家計を見直したいと考えるひとの大部分が「食費をどうにかしたい」という方も多いのですが、食費はその人のライフスタイルそのものですので、すぐには減らすことは難しいと思います。
それよりも、月々同じ金額を支払っている、いわゆる「固定費」から見直すことが大事です。
固定費の代表的なモノは、
- 生命保険
- 自動車・火災保険
- 携帯電話代
- ケーブルテレビ
- インターネット代
- クレジットカードなどの会費
などがあります。
携帯電話やケーブルテレビ、インターネットなどは総合的にプランの見直しをすることでお安くなることがありますし、会社などのお付き合いで作っていたカードなどは会費が無料のカードなどに変更することで支出を減らすことができます。
そして、一番大事なのが生命保険。
自動車保険や火災保険は年に一回の通知があり見直しの機会がありますが、生命保険は長い期間で加入されていることもあり見直されていないケースがよく見られます。
例えば、掛け捨ての死亡保障や医療保険がセットになっている保険の場合、お子さまがすでに独立されているなどの場合死亡保障がほとんど不要となっている場合があります。
こんな場合は医療保険単体の商品に加入し直すことなどで保険料の支出をグッと減らすことができる可能性があります。
また、見直しした場合には解約返戻金が残っている場合、生活資金などにも少し充てることができるかと思います。
生命保険は、収入が高く払える時には何となく入っていたり、お付き合いから入り続けている場合がありますが、老後には大きな負担になっていることがよくあります。
食費やレジャー費をけずるのは自分たちの生活水準を下げることになり、ずっとガマンしなくてはいけません。
でも、生命保険の見直しは見直しのときにしっかりと考えれば継続的に支出を下げることができますので、家計の見直しを行う時はまず、生命保険から見直しましょう!
ここでひとつ注意しないといけないのは相談相手です。
今加入している保険会社の営業マンに相談すると、引き止められたり、新たな保険の提案があったりするので、ご注意してくださいね(^_^;)